ある海賊は、ある日海に浮かぶ少女を見つけた。
「大変!」
航海士であるナミは驚いた表情で叫び、船にいる男全員を急いで呼び集めた。
男達はとりあえず仲間の呼びかけに集まったが、海上をみてその意図をすぐに理解する。
「早くルフィ!助けてあげて!」
「よし!ゴムゴムの〜…!」
船長であるルフィは得意の伸びる手で少女を救いだし、海水でビショビショの少女を甲板に寝かせた。
その少女は、胸元に不思議な模様が描かれた白いワンピース姿で
短いの胡桃色(クルミイロ)をした髪が顔に張り付いている。
しなやかなほど、透き通りそうなほど白い肌と細い体だった。
「大丈夫かしら…この子」
「あら…?」
「どうしたの?ロビン」
考古学者である彼女は少女の胸元の模様に眉を寄せる。
「この模様…見たことあるわ」
「えっ」
「でも、なんだったかしら。
ちょっと調べてくるわ」
そう言って部屋へと去っていく。
それと入れ替わるように、少女が目を覚ました。
少女の目は、海を思わせる青い瞳だった。
「うは〜!美しいお嬢さん!」
コックのサンジは目をハートにしている。
検診していた医者のチョッパーが言う。
「体は特に異常はない。
でも、体が冷えてるから温めないと風邪を……て、おい!?」
少女はさっさと立ち上がると周りを見渡し、無表情でこう言った。
「Who are you?
Where did you come?」
通じない言葉に
その場の全員が声もなく驚愕した。
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