07



授業中じゃなくて帰りのホームルーム中だったらしい。なんだ、もう帰れるんじゃんと少し肩の力が抜けた。


「お前、新入り?」

「…うん」


とりあえず適当に一番奥の端っこ、空いている席に座ったけどここでよかったのか。前に座る栗毛の男子がくるりと振り返ってそう言った。


「ふうん」

「なに?」

「別に。つーかそこ、高杉の席ですぜ」


じろりと大きなおめめで上から下まで舐め回すように見られた。お前の席はあっち、と座っているところの一つ右隣を指される。ああ、あっちか。高杉さんが誰だか知らないけどそりゃすいませんでしたと言いつつもそのままの席に突っ伏した。

だって今いないなら使ったっていいでしょ。


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