06
いくらなんでもこんなまともに出席もしないような生徒を学級委員にするわけないだろうと思ったけど、もしものことがあっては困るので、一応登校してみた。と言ってももう昼はとっくに過ぎてるし、既に適当な委員に決まってたらそれはそれで良い。
「お、来たか」
休み時間だと見計らって来たのにまだ授業中だったみたいだ。ミスったなと思いながら後ろのドアから教室に入るとガヤガヤと騒がしい話し声が聞こえる。ついでにあの白髪頭の意外そうに大きく開かれた目と目が合う。
「学級委員、やだし」
「お前国語係になったよ」
国語係ってなんだよ、小学生みたい。だから放課後国語準備室に来いと言われたけど、はいともいいえとも返さなかった。
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