05
とりあえず学校来たんで担任なら出席簿だけよろしく、と言い残し下駄箱に向かうと流石に追いかけてくることもなく諦めたようなため息が聞こえた。
「明日来ねェとお前、学級委員になんぞ」
「は?」
歩き出した私に大きな声で言われた言葉に耳を疑った。誰が学級委員なんかやるか。
ふざけんなと言ってやりたかったけど振り向いても誰もいなくて、私より逃げ足が早いやつだと思った。明日、クラスの委員決めでもするんだろうか。
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