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”やっぱお前サイコー。高杉のあの顔クッソ笑えた。”


「誰だよ、これ」


リビングのソファでスマホを弄っているとラインが鳴ったので開いてみる。相手は「S」とだけ書かれたよくわからないアイコンの知らないヤツ。友達か援交相手くらいしかラインは使わないから知らないヤツがここに入っているわけはないんだけど。

誰、と返すとノータイムで「沖田」と返ってきて尚更謎が深まった。交換した覚えがない。


「先生、沖田ってハッキングできんの」

「はぁ?いや確かに出来そうだけどさすがに無理だろ」

「ふうん」


あとあと聞いてみると私が高杉の席で昼寝をしている間に置いてあったスマホを取り勝手に登録したらしい。なんてことしてくれやがる。


「なに、沖田と仲良く連絡取ってんのか」

「仲良くない」

「ラインまで交換しちゃって」

「やきもち?」

「少なからず?」

「キモ」


お前が言ったんですけど!?と強めのでこぴんをされた。デジャヴを感じる。

そういえば連絡先もなにも知らなかったので一応ここの家主さまである以上交換しておくかと銀八のスマホを取り上げて私の名前を入れておいた。うわ先生の電話帳めっちゃ少ない。


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