04



「え、今お前臭いっつった?」


若そうなのに白髪頭の男はショックを受けたように私に言った。そうだ、と返してやろうと思ったけど右手に持たれた出席簿を見て教師だということに気づいて無視をする。

絡んだら面倒くさそう、帰るの止められても嫌だし。


「無視ですかオーイ」

「…なに。教室行けば」

「行けばってお前ェもだろ。Z組の新入りさんよ」


階段を下り始めたのに構わずしつこくついて来る白髪頭にやっと返事をすると腕を掴まれた。


「セクハラ?」

「変な言いがかりつけんなガキンチョ」

「いたっ」


睨むように言ってやると頭に手刀が降ってきた。加減もできないの、こいつ。痛い。


/

「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -