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私とどっこいどっこいレベルで学校に来ていない隣の席の高杉が最近は私とどっこいどっこいレベルで教室にいる。昼寝場所を返して欲しい。


「おい」

「…私?」

「お前以外誰がいんだよ」


沖田にでも話しかけてんのかと思えばどうやら高杉は私に向かって声をかけたらしい。何の用だ座席侵略者。


「お前、銀八とデキてんのか」


またそれか。高杉の声を聞いてなのか知らないけど後ろから見ても分かるくらい沖田の肩が揺れた。笑ってんなこいつ。


「なんなのあんたら。キモいこと言わないでくれる」


鬱陶しそうに返すと高杉は目を細めて「あいつと同じ臭いがすんだよ」と言い放った。煙草とか洗剤とか生活臭とか諸々、同じ家で生活してるんだからそりゃ当たり前だけどそれにしたってさぁ、


「先生のにおい覚えてんの?もしかしてホモ?」


そう返すとこめかみに青筋が浮き出たのが見えたのでそれ以上関われないよう机に突っ伏した。視線が心地悪いので授業始まったら準備室行こう。


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