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「あっ、ぁあっ…ふ、」

「声、響くな」


耳元で面白そうに呟いた声はいつもの気怠そうにホームルームをする銀八の声とは違って艶やかで色っぽくて、悔しいけど少しドキドキした。これが大人の色気ってやつ?

緩々と私の胸を揉みしだく手は止めないまま、右手がゆっくりお腹から太腿までを撫でるように下がっていく。さらに下へ下へと進む手の感覚がびりびりと腰の奥に響いて、風呂場ということもあり熱気に頭がぼーっとしてきた。


「びしょびしょ」

「うる、っさい…あぁっ、んぅ」

「こんな時でも強気なのな」


中に指を出し入れしながら言われればいつもみたいな反抗もどこか弱々しくなってしまって急に気恥ずかしさが襲ってくる。与えられる快感に身を捩っていると「挿れるわ」と許可を取るような言葉ではあったが返事をする前に充てがわれた先端を一気に押し込まれ息が詰まる。うわ、生かよ。言ってる暇もなく立ち上がらされ後ろから腰を掴まれて律動を繰り返す。


「はぁっ、ぁあっ、あっぁっきもち…っせんせ…!」

「…っは、やべ、先生って言うのやめてくんない…っ?」

「ぁっあ、だって、んぁっ…」

「、すっげェ興奮する…」


うわあこいつ変態だ、頭の片隅で思ったけどわざわざ今口に出すわけもなく喉の奥に飲み込んだ。興奮すると言った言葉通り「先生」と呼べば呼ぶほどだんだんボルテージは上がっていってるようで腰の動きも早くなってきている。はぁ、と一段と熱くて荒い息が耳にかかって奥まで打ち付けられたかと思うと一気にずるりと引き抜かれタイルの床に白濁液が飛び散った。


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