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何も風呂まで来なくてもなんて野暮なことは言わないらしい。さっきまでの驚きしかない顔とは違ってまっすぐと私を見つめる目は微かに鋭くなった気がする。


「…あー、もう」

「なに」

「なんなの、痴女かよ」

「恩返しだってば。私にも良心てものがあるの」

「良心でセックスさせるバカどこにいんだ」

「ここ」

「もっと自分を大事にしなさいよ」

「っあ…」


とか言う割に銀八は私の手を引いて自分の足の間に座らせるように腰を下ろさせて、断りもなく胸を鷲掴んできた。なんだ、実は底なしのお人好しでタダで居させてくれるって可能性も考えてたのに結局ヤるんだ。


「あのさー、せめて声かけてから入ってきてくんね?俺、お前来てから風呂で抜くようにしてんのに」

「ん、っぁ、今一人でしてたって、こと…っ?」

「んな時に入って来られたら止められるもんも止めらんねぇよ」

「っぁ、や…っ、はぁ」


確かに背中越しに押し付けられているそれは既に勃っていてすごく熱かった。一応部屋でしないように気を使ってくれてたことがなんだか可笑しく思えて鼻から息を逃がすように笑ってしまった。


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