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「なんで全裸なんだよバカなの!?」

「鶴の恩返し」

「はい!?」

「良くしてもらってる家主に、鶴の恩返し」

「鶴の恩返しの話し知ってる?」

「ばかにしてんの?」


なんなのお前本当になんなの、とこちらを向かないまま股間を押さえてしゃがんでいる銀八を見下ろす。いつもはもじゃもじゃの毛が水に濡れてしなっている。綿あめみたいに溶けて消えちゃいそう。


「いや、まじで、何しに来たの」

「察せよ」

「察せねーよ!」

「痣、治ったから抱けるでしょ」


金の代わりにここ置いてもらってるのにエッチしてないじゃん、と言うとやっと意図を理解したのか相変わらずしゃがんだままだけど顔を上げて私の目を覗き込まれた。


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