40



銀八のバイクに乗せてもらって帰れるとすごく楽なので仕方なく放課後まで大人しく教室で過ごしたあと、帰宅した。晩ご飯は質素に卵かけご飯が基本らしい。別にいいけどシケてる。


「私と先生デキてるように見えてるらしいよ」

「…っぶ!!」

「ちょっと汚いんだけど!」


会話も特になくテレビを見ながら黙々と食事をしてたけど、ふと沖田に言われたことを思い出して言ってみると急なことに驚いたらしい銀八から米粒が飛んできた。


「おま、それ誰から聞いたの」

「沖田」

「よりによって沖田とつるんでんのかよ」

「つるんでない。話しかけられただけ」


クラスの誰かとつるむとかそういうのはする気ないし、元より中々登校しなくて馴染めていないのでどうでも良い話だ。


「で、なんてったの」

「援交相手」

「……」

「嘘だよ、顔真っ青」


バカみたいに血の気が引いた顔をする銀八を笑い飛ばすとでこぴんをお見舞いされた。だからこいつはなんで手加減ができないんだ。痛い。


/

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -