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「みょうじがいる」

「なに」


緊急職員会議だかなんだかで次はだいたいのクラスが自習らしい。今朝この学校の生徒が不審者に襲われたんだとか。さっき先生が言ってた。諦めて教室に行くと相変わらずの騒ぎようで、寝れたもんじゃないとスマホを取り出して弄っていたら沖田に話しかけられた。


「珍しいと思って」

「最近結構来てるけど」

「銀八んとこに、だろィ」

「登校してるじゃん」

「なんで教室は来ねーの?」

「めんどくさいから」


聞いてきたくせにさして興味もなさそうにへぇとだけ返され無言が続く。用がないなら前向けよ。


「銀八とデキてんの?」

「はぁ?」


私は他の奴らから見たらあいつとデキてるように見えてるの?なんて不愉快な話だ。援交相手(仮)だとも言えなくて、適当に「ちがうよ」とだけ返してスマホに目線を戻した。


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