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お風呂から上がってバスタオルを巻いたままリビングに行くと驚いた顔をした銀八に服を投げつけられた。スウェットを貸してくれるらしい。

そのままセックスするのかと思ったけど、そんな痣だらけの女抱けるかと突っぱねられたので、じゃあ治るまで無理じゃんと返すと欲求不満の痴女かお前はと怒られた。


「おやすみ」

「おう、寝坊すんなよ」


寝室には布団が一組敷いてあって、それを使っていいと言われた。先生はリビングのソファで寝るんだって。変なところで律儀だ。


「やっぱ変なヤツ」


自分のクラスになったからって普通ただの生徒にこんなに色々してくれるものなのか。お人好しか、それとも本当に性欲の為なのか。それにしたって私生活にプラスで人一人養うって相当な負荷が掛かると思うもんだけどな。

色々考えているとこのまま朝を迎えてしまいそうなので、もう寝よう。少し硬い枕と暖かい布団で目を閉じると睡魔はすぐにやってきた。


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