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「おー、久しぶりだな。どうした、体調でも崩してたか?」

「どうしたって、今まではもっと期間空いてたじゃん」

「最近は結構来てたろ、だから」

「べつに。めんどくさかったから休んでた」

「ふうん」


石垣さんと会った夜からどうにもむしゃくしゃしてしまい、学校に行く気になれなかった。学校に、というかどこにも行かずネカフェで5日くらいぼーっとしていた。


私が純粋に人を好きになれないって、失礼な話だと思った。今まで彼氏がいなかったわけじゃないし、モテないってわけでもない。それなのにあんなことを言われて単純に腹が立ったのかと言われるとそうじゃなくてなんだかこう私の奥の方を「見透かされている」気がしたんだ。


「ま、何があったかはしんねーけど無理すんなよ」

「…触んな、変態」

「お前それ口癖?」

頭に優しく置かれた手の平にはもう最初みたいは嫌悪感は感じなくて、ただ大きくて暖かい手だなと思っただけだった。


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