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「と、言うわけで。イライラには甘いもんって古ーい昔から決まってんだ、ほら」
「は?」
私の頭に置かれた手と、目の前に置かれたショートケーキの意味が理解できなくて訝しげに顔をあげると笑われた。悪戯な子供みたいな笑みだ。
「…また触った、セクハラ」
「おーこわいこわい。いいから食えよ、ちなみにクラスの奴らには内緒な」
あとこの間のことはこれでチャラにして、と付け足された言葉に良いようにはぐらかされた気がしてムッとした。…まぁ、食べるけど。
「もーらい」
「あ」
「うんめー!流石期待のコンビニスイーツ!」
これでチャラにしろと言ったくせに私のケーキからてっぺんの苺を食べられた。二つあったうちの一つ、自分の分はもう食べ終えたらしい。
「返せ!」
「ぅぐっ!ちょ、ま、今ボディブローはダメだって!」
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