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「今日もありがと、気持ちよかったよ」

「ん。どーも」


さっきのだらしない「あー!イくイく!」なんて大声あげてたヤツと同一人物だと思えないくらいすっきりとした顔で爽やかなスーツに身を包んだ男から、札束を受け取ってゴロンと広いベッドに横になる。


「俺帰るね。君このまま泊まるでしょ?」

「うん。そうする」


ホテルのフロントに内線をかけ「一人だけ先出ます」と伝えてガチャリと部屋を出て行ったワックス固めの頭を見てため息を吐いた。


「こっちは全然気持ちよくねーっつーの」


良い年こいて独りよがりに腰だけ振りやがって、バカみたいなヤツ。


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