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嫌味を込めて言った私の言葉に教室中が静まり返る。白髪頭は滝のように汗を流して「何もしてねェよ!?」と弁解している。


「銀ちゃん、不潔ネ!」

「死ねセクハラ教師!」

「天パ!」


なんて女子たちの批難から逃れるように教室から一人で逃げ出ていった。ちなみに最後のただの悪口は沖田が裏声で言っていたのを私は見た。


「あんた、やるじゃねーか」

「そりゃどーも」


ぴしゃりと担任が閉めたドアを見てから振り返った沖田に言われる。何を褒められているのかはよく分からないけど、悪い気はしなかった。


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