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「せんせー、みょうじ来てやすぜ」

「何!?マジか!?」


ぐりん、とすごい勢いで首をこちらに向けた担任と目が合った。いるなら返事しろよ!とギャーギャー言っているが聞こえないふりだ。


「え、俺無視されてんの?」

「銀ちゃん新入りに何したアル!明らかに意図的な無視をされてるヨ!」

「ば、馬鹿なこと言うんじゃねェ神楽!なんもしてねーよ!なんもしてねーよな!?」


準備室でのことが心当たったのか後半は目が泳いでいたし、最終的には疑問系になっている。自覚があるなら放っといてほしい。


「あのあれだ、ちょっと先生みょうじさんとお話があるのでみなさん自習よろしくお願いしまァす!みょうじは国語準備室来い!」

「またセクハラする気ですか、先生」


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