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「あり、みょうじが朝からいるなんて珍しいですねィ」
「あー、えっと…」
「沖田でさァ」
ネカフェで起きてすることもなかったので早々に料金を払って学校に来てみた。
この間は間違えたけど、今日はちゃんと教えてもらった私の席に座るとまた栗毛の男子に話しかけられた。名前が分からず返事を返せないままでいると親切にも名乗ってくれる。
「沖田ね」
「最近毎日銀八が朝一番に言う言葉、分かりやす?」
「銀八って誰」
「担任の名前も知らねーの?」
「知らない。私あいつ嫌い」
「ふうん」
沖田はよく分からない質問をしてきたけど、銀八というのがあの白髪頭のことだと言われた瞬間からもう考える気は微塵もなくなってしまった。
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