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朝はお互いが同じ時間の出勤では無かったから
会えずじまいでそのまま任務に駆り出された

「ったく…人使いが荒いぞっと」

いつもならサクッと終わらせられるはずの任務が
今日は何故だか上手く片付かなかった
相棒は先に別の待機場所へ向かっていて
こちらは別の任務をこなしてから合流の予定だった…

「全く…なんなんだよこれは…っと」

どうやらお相手さんはコッチがタークスだと言うのも知っている様子

「今日は残業するわけには行かねーんだぞっと」

軽くロッドを回して構える

「は?んなこたーどーでもいいのよ」
「少しでも戦力を削らないとねぇ〜」
「俺らも困るんだわ」

軽く舌打ちをして相手をのしていく
雑魚から片付けて行く

「数が多いんじゃねーのと」

数が減りつつもあるがなかなかに骨の折れる作業
体力も削られつつある

「ま、負けねぇーんだけどな、と」

ここで頭を叩けば後は毎度のこと蜘蛛の子を
散らすように逃げて行くだろうと踏んで
この集団のリーダーを仕留めにかかる

「次はもっと骨のあるやつ連れてこいよと」

最後の一撃を喰らわせてやれば案の定
下っ端どもはすぐに居なくなった
後片付けは他の連中に任せて
待機場所へ急ぐ

「遅いぞ」

そう言われて持ち場に入る
作戦はスムーズに終わったが
世間で言う定時には上がれそうもなかった

「もーこれ提出は明日でもいいよな、と」

報告書もそこそこに済ませ足早に詰所から離れる

「(もう、寝ちまったよな、と)」

そんな事を考えながら
彼女の待つ家へ駆け出す

合鍵を使って中に入ればやはり
電気が灯らず暗い部屋
寝室に静かに入れば
規則正しく聞こえる寝息

愛しい人は夢の中
そっと起こさずにそばに座る
すると寝返りこちらを向いた
起きたのかと声をかけるも聞こえてきたのは

「ん、レノ…」

自身の名前で

「どんな夢見てんだよ、と」

呟いてみたら
嬉しそうに笑った顔になった

「はー…遅くなっちまって悪りぃな…
誕生日おめでとう…名前…いい夢を、と」

そっと起こさないよう口づけを落として
そのまま目を閉じた


2020/9/10 Happy Birthday!

そうまちゃん素敵なレノ夢ありがとう!
ジャンル外なのにこんな素敵なレノ……!!うれしい!
ありがとうございました〜〜!!!!