「すごいすごい!」
「わー!お姉さんもっともっと!」
「落ちないのかな!」





きゃはは、うふふ。





畜生なんかいろいろ楽しいわ!




まあ私が今何やってるかって言いますと...



はしごの上に片足立ちをしながら蹴鞠を蹴って
手ではお手玉を。

最初は心配するものもいたようだけど
続けているうちに安全だと思ったのか
観客も増え、ときどきふざけると笑顔が生まれた。


いつのまにかたまたまおかれていたお手玉のケースの中にお金が入っていた。



この時代のお金はようわからんから学園に預けとけばええかな。




今度はお手玉をまわすのをやめて
手にもって一つずつ頭上に投げる

すると投げたお手玉は頭の上にのり、それが五つ重なった

まあ大成功


拍手と子供たちの完成があがった




そこで私ははしごの上で一回転し
回転中に、反動で落ちそうになったお手玉を瞬時に腰に差していた木刀でつき
それが落ちるとたちまち子供たちの頭の上に乗っかっていた。



そしてお辞儀。






まあ...大成功かな。












「すごい...!」



かげから見ていた五年生のうち
全員が同じ事を思っていただろう。

もっとも今の発言は不破雷蔵によるものだが
そのように言葉を漏らしてしまう気持ちも分かる。



忍とは違った身のこなし方
木刀だって、剣の分かる人から見たら
ずいぶんな裁きだった。







「なんだか

あいつを天女っていっちゃいけない気がしてきた。」



三郎の発言に対して「あぁ、お前はいろいろね...。」という視線が強く
三郎はさらにぐれてしまったが




確かに、違和感はあった。




まあ、いつ化けの皮がはがれるのかもわからない。
人間には欲がある。






いずれあいつも......。













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