in BUTAYA
「あ、銀さんここに居たんですか。借りたがってたDVDありましたよ!」
「あぁー・・・」
「どうかしました?」
「いや、なんでも。・・・お前神楽連れて先に帰ってろ」
「・・・もしかして、銀さん・・・」
「なに?」
「・・・いえ。別に。銀さんも大人ですしねわかってますよ僕は男なんで理解あるんで大丈夫です神楽ちゃんは僕が引き受けますからごゆっくり選んでください」
「ちょっと、なに勘違いしてんのお前!?つーかその早口やめてくんない?!」
「僕もう借りてきますんで、銀さんが探してるDVDコーナーはあっちです。じゃあまた」
「おいィィィ!!『あっちです』じゃねんだよ!!誰が18禁コーナー行くっつったよ!!」
「わかりましたから、早く帰ってきてください。今日の夕飯作るのは銀さんですから」
「何がわかったわけお前?!!」
◆
「・・・」
「よォ、・・・」
「よォ、じゃねぇだろ。また普通にBUTAYAなんて来やがって」
「俺の勝手だ」
「今日はプライベートですか?お忍びですか?」
「たまには地面を踏んで置かねぇとなァ」
「金属やら鉄やらで出来た船艦はお気に召さねぇってか」
「ククッ。てめぇも来ればわかる」
「人間離れした生活に興味無ぇよ」
「だろうなァ」
「おい、そのDVDよりこっちの方が面白ぇぞ。俺ストーリー重視派だからそういうのわかる」
「あ?」
「これ。これなら続編も期待できるから観てみろ」
「てめぇの言うことは100%外れるから信用ならねェ」
「ほんと嫌な奴な、お前」
「まァ良い。どうせ金は武市持ちだ」
「てめぇで払えや」
「ククッ・・・銀時ィ」
「・・・」
「時間稼ぎは出来たか?」
「俺が真選組に通報してるとでも?この短い会話の中で?」
「さァな」
「・・・馬鹿言ってんじゃねぇよ。てめぇみてぇなのと一緒にいるところ見られるだけで大迷惑だっつーの。こっちは一般市民なんでね。面倒事に巻き込まれるのはごめんだ」
「俺が巻き込むことは考えなかったのか?何も丸腰でこんなところに来るわけあるめェ・・・」
「お前がこんなところで刀振るわけねぇよ。口よりも手が先に出るタイプじゃんお前。俺とのんきに会話してるわけねぇし」
「テメェの勝手なイメージなんざ、コレですぐに真っ二つよォ・・・」
「ふん。いいから物騒なモンはしまっとけよ。俺もうDVD借りて帰るから」
「銀時ィ」
「・・・・・・」
「もう会うこともねぇだろうよォ」
「・・・清々すらぁ」
「ククッ・・・」
次会うときは
もっと笑って
end...