「用がねぇなら帰ってくんね?お前と違って銀さん忙しいから」
「未だに寝巻きを着ている貴様のどこが忙しいと言うのだ」
「寝るのに忙しいんだよ」
「まぁまぁ、銀さん。・・・桂さん何かあったんですか?」
「うむ。実はな、これを見てくれ」
「これ・・・ヅラの手配書ネ。めちゃくちゃ落書きされてるアル。ププッ」
「ちょっ、神楽ちゃん笑ったら失礼だよ」
「いや、良いんだ新八くん。この落書きは、落書きの的を得た落書きの中の落書きだからな。つまり、落書きのプロによる落書きだ」
「つーか、ただの落書きだろ」
「しかし銀時、この落書きのプロの描き方に見覚えはないか?」
「見覚えもなにも、元からこんな顔だろお前」
「ふざけてるのか銀時!!俺の鼻の穴はこんなにデカくはない!!」
「神楽ぁ、もうちょい眉毛太くしてみろ」
「おうヨ!」
「止めんか貴様等!!」
「見覚えがあるってことは、以前も落書きされた事あるんですか?」
「あぁ、・・・昔の話だ。こういう妙なところの才能はあった」
「ま、十中八九あいつだろ。まだこんなことしてんのか。馬鹿だな」
「あいつって誰アル??」
「・・・馬鹿杉、」
「やはり。・・・同感だ」
「ばかすぎって誰ヨー?」
「つーかヅラ、お前これ見せるためにわざわざ来たわけ?」
「ヅラじゃない、桂だ。・・・相変わらず上手い落書きだったのでな」
「何ちょっと嬉しそうな顔してんだよ。本当にこの手配書と同じ顔にしてやろうか!?あァン!?」
「ただ報告したかっただけだ」
「知るかッ!!!」
「ねぇー、ばかすぎって誰アル?」
end...