「・・・・・・」
「どうしたのだ高杉?顔色が悪いぞ」
「あァ・・・」
「どーせ二日酔いだろ。昨日俺の分まで酒飲みやがったバチだ!」
「残念だったな。銀時じゃあるめぇし、二日酔いなんてだらしねぇモンに俺がなるわけ無いだろ」
「何こいつ?!うっぜ!!」
「昨日また腹を出したまま寝たのだろう。最近は朝晩冷えるというのに」
「俺はヅラみたいに布団に収まって寝られるほど小せぇ男じゃねぇ」
「いや収まって寝ろよ。なに寝相の悪さを正当化しようとしてんのお前」
「あー・・・てめーらうるせぇ・・・」
「本当に具合が悪そうだな。風邪に効く薬なんてあったろうか・・・」
「ほっとけよヅラ、馬鹿は風邪ひかねぇよ」
「自分のことを馬鹿と認めるなんざ、銀時・・・少しは利口になったみてぇだな」
「ざっけんな俺のことじゃねぇよ!!」
「お!そこにおったがか高杉!」
「いたら悪いか」
「ほんとお前って周りに敵を作る言い方するよね。俺それどうかと思う」
「おまん、今朝から辛そうじゃったから、良いもん持ってきたぜよ!」
「薬か?バカ本にしては気が利いてるじゃねーか!」
「なんじゃあ金時、照れるろー!あはははは!!」
「・・・おい、なんだこの黒いの。テメェ俺に何食わす気だ」
「海苔・・・ではないのか?それ」
「海苔じゃ海苔じゃ!遠慮せんと受け取りー!」
「ちょッ、何で海苔?意味分かんねぇよ」
「高杉は貧血ぜよ!」
「貧血?」
「血が足りてないき。海苔で鉄分補給じゃ!」
「へぇー。馬鹿のくせにたまに役立つよな」
「え?なんじゃ?」
「良かったな高杉。坂本に感謝してそれを食べて大人しくしていろ」
「どおりで視界が回ると思った・・・」
「?」
「そうか・・・血が足りてねぇのか」
「・・・高杉、お前なんか勘違いしてね?」
「俺は自分しか信じねぇ」
「え、ちょっと何、高杉?!待てって!・・・えぇ?!あいつ盛大に勘違いして飛び出してったんですけど!?頭悪っ!!」
「そうか!血を浴びれば貧血は治るのか!!」
「それは手っ取り早いのぉ!」
「何納得してんだよ!高杉のやつ戦場に飛び込んでったよ?!大事な刀ここに忘れて飛び込んでったよ?!」
「これは良いことを知ったな坂本」
「まっこと、高杉も知っちゅうなら教えてくれたらよかったきに。ワシよけいなことしてしもうた!あはははは!!」
「・・・お前ら・・・もう勝手にすれば?」
馬鹿ばっかり!