誕生日





「酒じゃ!もっと酒を持ってくるぜよ!」

「頭、飲み過ぎは体に毒じゃき。そのへんにせい」

「陸奥ぅ〜今日ぐらいええじゃろ〜。ワシの生まれた日やち、楽しみたいぜよ!」

「そうヨ。もっと食べ物よこすアル」

「神楽ちゃん、銀さんに唐揚げとってあげて?」

「仕方ないアルなぁ」

「!、おまんら!来てたがか!!待っちょったき!!」

「はい、銀ちゃん取ったヨ」

「おい、銀さん唐揚げ取れっつったんだよ?誰も寿司のガリ取れなんて言ってねぇよ。普通じゃ有り得ねぇ間違いが起きてんだろーが!」

「これだけ豪華なご飯なのに、銀ちゃんガリ選ぶなんてお目が高いアル。敢えて寿司ではなくガリを選ぶ所が一流ネ」

「てめぇの耳は飾りですかポンポンと一緒で飾りですか!?『寿司よりガリ派です』みてぇな一流いねぇよバカ!!どんな一流だバカ!!」

「ほら、一流の人って変わったもの好きな人多いでしょ?キャベツの葉より芯が好きとかさ。あれと一緒だよ神楽ちゃん」

「そうだったアルか!」

「例えが一流の割に貧し過ぎじゃね?!銀さんの話聞いてる!?俺の事見えてる?!ちょっ、目ぇぐらい合わせろや!!なんで無視すんだコノヤロー!?」

「私と新八のプリン食べて置いてその態度は何アルか?!マダオの銀ちゃんは、いつも寿司の片隅に残るガリがお似合いヨ!」

「ガリは一流の奴が食うつったのお前だからね!?だからプリンの件は謝ったじゃねぇか!こうしてタダ飯にも連れてきてやってんだろ!」

「まぁ、僕は許してあげても良いですけど」

「嫌ヨ!特大ケーキが私の腹に入るまで許さないアル!」

「ンだよ、いちいち煩ぇ。・・・おい辰馬!早くケーキ出せコラ!招待客待たせてんじゃねーぞ!」

「ついでにクリームシチューおかわりヨロシ?」

「すいませーん、オレンジジュースもう1本追加でお願いしますー」

「あ!おれ苺牛乳だから!」







「陸奥、今日って・・・ワシの誕生日・・・?」

「諦めや、頭。呼んだのはおまんじゃき」

「これならヅラの『1日攘夷浪士体験チケット』と、高杉からの『銀河系1546273号』のプレゼントの方が嬉しいぜよ・・・あれ、前が霞んで見えないや・・・」





end...









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