「ありがとうございました!またのご連絡お待ちしています!」



あれから2週間。
醤油まみれの服は洗っても落ちにくいと言うことで、クリーニングに出していた。

しかも、良い機会だからと言って銀時が布団やらなんやら色々出し、神楽まで布団や衣服を出してきたので量が半端じゃない。

結局、行きも帰りもクリーニング屋さんにお願いして車で運んでもらったのだ。





「わぁ・・・ふかふかアルぅ・・・定春みたいネ・・・」

「コレはコレで、クリーニング出して良かったね」

「うーん・・・」

「神楽ちゃんこれ、自分の服向こうに置いてきて」

「ふぁーい・・・」


暖かな布団に横になると、一気に幸せな眠気に襲われた神楽。

そんな眠い体を起こし、新八から自分の服を受け取った。











「おーい新八ぃ神楽ぁ!さっきそこで依頼頼まれ・・・こら定春!足拭いてから入れ!」


クリーニング屋さんを待たなければならない新八と、どうしても待ちたいと言った神楽。

だが定春は早く散歩に行きたいと家の中を走り回り出したので、仕方なく銀時が連れて行く事になった。

早めに切り上げて万事屋に戻り、散歩中に依頼があったことを2人に告げようとする。

定春に足を専用マットで拭くように言い、それを見届けてから中に入れ、銀時も家に上がる。

「・・・やけに静かだな」

居間に入り、声をかけたが返事がない。クリーニング屋と何かあったのかと思い、外に出ようとすると寝室の襖が少し開いてるのが見えた。

「・・・おい、居るのか?・・・って、あ!定春!」

銀時が襖に手を掛け中に入ろうとすると、大きな真っ白い身体が彼を押しのけ我先にと寝室に侵入した。


「ったく・・・しょーがねぇな」


定春が中に入ったのを見届け、銀時も寝室に足を踏み入れた。


「わんッ」


「・・・・・」






すやすやと眠る子供が2人。
その子供を守るように、定春が頭上に身を丸めて伏せた。

「・・・ん?なんだ?この妙な・・・・・。いやいやいやいやないないないない、ないよコレ。だって俺あれだもん、まだあれだし若いし・・・つーか別にこいつらの寝顔みて嬉しいとかそれはないわ、いくらなんでも親心・・・って馬鹿違ぇよ!!何言ってんの!?別に顔ニヤけてねぇし!!」

「わんッわんッ」

「しっ!!静かにしてろ!!2人が起きるだろーが!!」


定春も誰も、何も言っていないのに1人で話を進めていく銀時。

動揺したのか、定春の鳴き声よりも大きな声で注意してしまっている。


「んー・・・」

「!!」










「・・・・・たまご」

「・・・・・プッ・・・クッ・・・ククッ」

寝ながらも食べ物の名を口にする神楽に、堪えきれず笑ってしまう。

寝ているはずなのに神楽から蹴りが飛んでくるその時まで、笑いは止まらなかった。


「痛ぇ・・・。本当に寝てんのかよこいつ・・・」


飛んできた足を布団の中にしまってやり、ふと、新八を見ると珍しく眼鏡を掛けたまま眠ってしまっていた。

「疲れてんだな・・・・・」

そっと眼鏡を外し、2人の頭上に居る定春が踏みつけないような場所に置いた。


「わん」

「大人しくしてろな、定春。銀さん飯作らねぇといけねぇから」


定春の頭を撫でると、そっと寝室を後にした。











「神楽ちゃん、神楽ちゃん起きて」

「んんー・・・何アルか・・・」

「僕達寝ちゃったみたいだよ、もう6時過ぎてるから早く買い物と夕飯の支度しないと」

「何・・・?夕飯が椎茸なんて嫌アル」

「完全寝ぼけてるよこの子・・・」


目が覚めたのは町が暗くなり始めていた頃。

急いで起きあがったが視界の悪さに、掛けたまま寝てしまったはずの眼鏡がないと気付く新八。

身の回りを探すと、自分が置いたはずのない所に眼鏡があり、『もしや・・・』と思わされた。


頭上に居た定春に抱きつき、二度寝をしようとした神楽を起こして、寝室の襖を開ける。




「!これ・・・」

「あぁ!!『たまご・やき』!!」

「いや卵焼きだから」


目の前にあったのはテーブルの上に並べられたたくさんの料理・・・ではなく、3人分のお箸と1皿に盛られた卵焼きだった。


「こんなことするのは・・・・・」

「銀ちゃんしかいないネ!」


2人顔を見合わせて台所に駆けていった。

台所では夕飯を作っていた男が足音に気づき、何やら慌てていたらしい。


「「銀さん(銀ちゃん!)!」」

「おわッ!!?馬鹿危ねぇ!!」


名前を呼んで飛びついてきた2人に照れ隠しで怒ってしまう銀時だった・・・





end













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1500HIT&サイト開設1ヶ月記念!!
\(^o^)/

ありがとうございます!!!
まさかこんなに早く1500人以上もの方々に読んでいただけるとは…!!!

ginkumaは幸せ者です!!

これからも日々みんなと一緒に
銀魂を愛していこうと思います!
ありがとうございました!!!

ginkuma







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