1500HIT&サイト開設1ヶ月記念!
\(^o^)/






これはちょうど、今から2週間程前の話・・・



「このやろッ!!」

「上等ネ!かかってくるヨロシ!!」

「言い度胸だクソガキ!!」

「食事中なんで大人しくして下さい」


万事屋の朝が静かに始まる・・・わけもなく、朝から卵焼き争奪戦が繰り広げられていた。

そもそも、彼らはたかが卵焼き1つで喧嘩する仲だが、今日はいつもより白熱していた。


なぜなら起きた直後から、洗面所・トイレ・チャンネル争奪戦など幾多の修羅場を戦い抜いていたからだ。

もはや卵焼き争奪戦はその延長戦と化していた。


「卵焼きだけは譲らないアル!!」

「『卵焼きだけは』っていうか、お前さっきから何一つ俺に譲ってねぇじゃねぇか!ここは大人しく俺に譲れ!!」

「嫌ヨ!!この子は私が1番最初に目をつけてた子ネ!!」

「ちげーよ!!俺の方が先に目が合ってんだよ、通じ合ってんだよ!心が通い合ったモン同士を引き裂くなんざ野暮だぜ神楽」

「冗談は髪だけにするヨロシ。私は生まれたときからこの子とは許婚の間柄ネ!!潔く身を引くアル!!」


「髪関係無ぇし!!てめぇこそ、なに俺の『たまご・やき』に手ぇ出してんだよ。その汚い手離しやがれ!!」

「何ィィ?!銀ちゃんの許婚も『たまご・やき』だと?!どういう事ネ『たまご・やき』!!浮気アルか?!浮ついた気心アルか?!」


「『たまご・やき』って何なんですか。つーか、半分こすればいい話だっつーの」



とうとう卵焼き(たまご・やき)に話しかけてしまうという所まで来てしまった神楽。

お互い箸をつけたまま一歩も譲らないと思われたが、新八の一言に耳を傾けた神楽が一瞬の隙をつかれて銀時に『たまご・やき』を食べられてしまった。



「たっ・・・たまご・やきィィィ!!!!」

「あー・・・美味ぇ」

「てんめェェェ!!!!返すヨロシ!!!」

「ぶべらッッ!!!」


神楽の右ストレートを右頬にもろにくらった銀時。

それに黙っているはずもなく、新八が止めに入る前に銀時は神楽に仕返しを仕掛ける。

「このやろッ・・・くらえ!!チョップスティックスカットミサイル(改)!!!」

「痛ッ!!ちょッ」

「甘いネ!!左アッパー!!」

「うぐッッ?!?」

「クソッ!!くらえメガネビーム!!!」

「なんの!!メガネアタック!!!」

「出来るかァァァ!!!お前ら人に危害加えておいて何シカトしてんの!?!?」


銀時と神楽の全ての攻撃が新八の体にダメージを与えていた。

もちろん2人は新八が避けないのが悪いとむちゃくちゃな事を言っている。


「アンタら馬鹿が争うから!!朝ご飯がめちゃくちゃになったじゃないですか!!」


新八に怒鳴られ気づき、辺りを見回すと朝食が乗っていたはずのテーブルがひっくり返っていて、周りにお茶碗やらチョップスティック(以下略)の残骸が広がっていた。


それにハッとしたのも束の間、自分達の姿を見て更に驚いた。

「なッ・・・何じゃこりゃァァァ!!?」

「体から醤油の匂いがするネ!!?私とうとう卵かけご飯になったアル!!キヤッホォォォイ!!」

「バカだろお前!?バカだろ?!」


食事中に争った事によって、食卓に並んでいた醤油が彼らの衣服にかかっていた。


「どうするんですか?醤油の染みは洗ってもなかなか落ちないんですよ」

僕洗うの嫌ですからね。


新八が床に転がっているお茶碗を拾いながら吐き捨てた。




「・・・どうするって、・・・なぁ神楽?」

「決まってるアルなぁ銀ちゃん」

「な・・・、なに・・・?」








「「お前も道連れじゃァァァ!!!」」






万事屋3人が醤油まみれになったのは言うまでもない・・・




next...










「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -