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これはちょうど、今から2週間程前の話・・・
「このやろッ!!」
「上等ネ!かかってくるヨロシ!!」
「言い度胸だクソガキ!!」
「食事中なんで大人しくして下さい」
万事屋の朝が静かに始まる・・・わけもなく、朝から卵焼き争奪戦が繰り広げられていた。
そもそも、彼らはたかが卵焼き1つで喧嘩する仲だが、今日はいつもより白熱していた。
なぜなら起きた直後から、洗面所・トイレ・チャンネル争奪戦など幾多の修羅場を戦い抜いていたからだ。
もはや卵焼き争奪戦はその延長戦と化していた。
「卵焼きだけは譲らないアル!!」
「『卵焼きだけは』っていうか、お前さっきから何一つ俺に譲ってねぇじゃねぇか!ここは大人しく俺に譲れ!!」
「嫌ヨ!!この子は私が1番最初に目をつけてた子ネ!!」
「ちげーよ!!俺の方が先に目が合ってんだよ、通じ合ってんだよ!心が通い合ったモン同士を引き裂くなんざ野暮だぜ神楽」
「冗談は髪だけにするヨロシ。私は生まれたときからこの子とは許婚の間柄ネ!!潔く身を引くアル!!」
「髪関係無ぇし!!てめぇこそ、なに俺の『たまご・やき』に手ぇ出してんだよ。その汚い手離しやがれ!!」
「何ィィ?!銀ちゃんの許婚も『たまご・やき』だと?!どういう事ネ『たまご・やき』!!浮気アルか?!浮ついた気心アルか?!」
「『たまご・やき』って何なんですか。つーか、半分こすればいい話だっつーの」
とうとう卵焼き(たまご・やき)に話しかけてしまうという所まで来てしまった神楽。
お互い箸をつけたまま一歩も譲らないと思われたが、新八の一言に耳を傾けた神楽が一瞬の隙をつかれて銀時に『たまご・やき』を食べられてしまった。
「たっ・・・たまご・やきィィィ!!!!」
「あー・・・美味ぇ」
「てんめェェェ!!!!返すヨロシ!!!」
「ぶべらッッ!!!」
神楽の右ストレートを右頬にもろにくらった銀時。
それに黙っているはずもなく、新八が止めに入る前に銀時は神楽に仕返しを仕掛ける。
「このやろッ・・・くらえ!!チョップスティックスカットミサイル(改)!!!」
「痛ッ!!ちょッ」
「甘いネ!!左アッパー!!」
「うぐッッ?!?」
「クソッ!!くらえメガネビーム!!!」
「なんの!!メガネアタック!!!」
「出来るかァァァ!!!お前ら人に危害加えておいて何シカトしてんの!?!?」
銀時と神楽の全ての攻撃が新八の体にダメージを与えていた。
もちろん2人は新八が避けないのが悪いとむちゃくちゃな事を言っている。
「アンタら馬鹿が争うから!!朝ご飯がめちゃくちゃになったじゃないですか!!」
新八に怒鳴られ気づき、辺りを見回すと朝食が乗っていたはずのテーブルがひっくり返っていて、周りにお茶碗やらチョップスティック(以下略)の残骸が広がっていた。
それにハッとしたのも束の間、自分達の姿を見て更に驚いた。
「なッ・・・何じゃこりゃァァァ!!?」
「体から醤油の匂いがするネ!!?私とうとう卵かけご飯になったアル!!キヤッホォォォイ!!」
「バカだろお前!?バカだろ?!」
食事中に争った事によって、食卓に並んでいた醤油が彼らの衣服にかかっていた。
「どうするんですか?醤油の染みは洗ってもなかなか落ちないんですよ」
僕洗うの嫌ですからね。
新八が床に転がっているお茶碗を拾いながら吐き捨てた。
「・・・どうするって、・・・なぁ神楽?」
「決まってるアルなぁ銀ちゃん」
「な・・・、なに・・・?」
「「お前も道連れじゃァァァ!!!」」
万事屋3人が醤油まみれになったのは言うまでもない・・・
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