「銀河お前何部活さぼってんだゴラァ!さっさとテニスコートに来」
「岳人うるさい!銀河 帰ってきて!何か知らない女来たんだけどー!ぜんっぜん仕事できないの!可愛くないし!銀河ー!帰ってき」
「お前らぎゃあぎゃあうるせぇ!おい 銀河。なに逃げてんだあぁん?!」
ああ平和。少々雑音が気になるけど まあよしとしようじゃない。生贄になったあの子達はがんばっているだろうか。嫌々ながらマネージャーやってたあたしに嫌がらせしたくらいなんだから 愛しいテニス部の奴らのためなら何でもできちゃうんでしょうから 心配いらないか。ああよかった いいところに身代わりがいて
「銀河さん!」
「ああいい天気」
「お願い助けて!あたしたちもう」
「ねえ あたしが言ったこと覚えてる?」
「でも…もう」
「助けないって言ったよね」
「ごめんなさい 謝るから」
「ああそのことはとっくの昔に水に流したから気にしないで」
「銀河さん!」
うるさい
「あたしたちが間違ってたわ。貴方の苦労も知らないでひどいことしてごめんなさい!」
「だぁかぁらぁ。気にしてないって言ってんじゃん。謝る暇あったらあいつらの世話でもしてやってよ」
「もう…無理なの」
一人が泣き崩れた
なにこれふざけてんの?
「昼ごはん」
「え?」
「作ってきて。あたしのために手作りのお弁当作ってきて」
「ッ作る!作らせてください!」
「しかたないね」
重い腰を持ち上げて泣き崩れた女の子の肩に手をおいた。びくりと震えた女の子は それはそれは可愛かった。勧善懲悪とはまさにこんなことを言うんだろうね なんてあたしは1人思い耽った。テニス部の奴等も親衛隊の子たちもどれだけあたしの存在が偉大かとゆうことがわかったでしょうね
「適材適所。覚えときな」
スカートを翻し颯爽と屋上を去る。あたしはつかの間の自由と引き換えに 氷帝の平和を守ることにしたのだ
バカな部員のバカでかい放送を聞きながら とりあえず跡部に私用で全校放送を使わないようにとゆう内容のメールを打って 廊下を走った。我が家の家訓は自分のことは自分でやる。今あたしのやるべきことがわかった気がする
(お姉さま!)