不本意ながら氷帝テニス部マネージャーという肩書きを背負わされている
「またか」
靴がない。これはあたしがマネージャーになった頃から始まったしょうもない悪戯だ。最初は知らなかったけど あたしがマネをやってるから 氷帝テニス部親衛隊の人たちがあたしに嫌がらせをしている と友達が笑いながら言ってた。え 笑い事?とかちょっとおもったけど これはあたしと親衛隊の戦いだ。親衛されてるのはあいつらだけど これはあいつらに関係ない。喧嘩を売られたのは紛れもなくこのあたし。気に喰わないことがあるなら正々堂々 正面から殴りかかってくればいいのに こんな陰湿なことするのは女子特有のじめじめした性質だ。このじめついた戦いにあいつらを巻き込むわけにはいかない というかあいつらが関わったらすんごいめんどくさい。というかこれはあたしにとって転機だ
火蓋は切って落とされた
「今日こそ終わらせてやる」
あたしは裸足で駆け出した