最初に言っておきたいことがある。というより、たくさんの人たちに聞いてほしいことがある。
女に二言はない。
そして、
「トシートッシートシィイ!!」
「‥‥‥‥近づくな」
「あれー照れてるんですか!ああ、わかりますよ、その気持ち。けど、そんな照れなくてもいいじゃないですか!今こんなんで、私たちこれからどうやって愛を育んでいくんですか。私はもう覚悟できるんですよ、ほら、だっていつもムラムラし
「だァァアア!!それ以上近づくンじゃねェ、そして勘違いを起こすような言動は慎め」
「だからトシさんみると私はムラムラす
「やめろォォ!!変態か、オメェは!!!」
私の辞書に"変態"という2文字さえありはしないのだ。
「だーかーらー、トシさんが好きだっていってるじゃないですか。私、その眼孔開きっぱなしの鋭い目つきとそのV字にわかれた黒い髪が大好きなんです」
そう、私は変態ではない。人は、みな名乗らねばわかるまいのだ。私と近藤さん二人はタッグを組んでいる。その名も愛の狩人、ラブハンター!
「ハンターつぅか、近藤さんに至ってはストーカー以外の何者でもねェだろが!!」
「人は愛を求め、誰しもさ迷うものなのです。本人がストーカーや変態だと思わなければ、ストーカーでも変態でもないのです」
トシさんは知らない。ラブハンターの脅威も、愛故の行動も。
(‥‥おいおい、こいつ危ねェぞ。近藤さんとタッグを組んだところで最強だろ‥‥‥)
「ガッハッハッ!!」
低く聞き慣れた声が響きわたる。私は、このタイミングで現れる奴の正体に誰よりも早く気づくことができる。
「愛の狩人、コンドーンだぁぁあ」
「‥‥近藤さん、何やってんの。パンツ一丁で。‥‥アンタ、真撰組だろ」
「トシィイイ!!驚いたか!ガッハッハハ」
ラブハンター、そろってこそ愛の力を強めることができる。
「トシさんんん!みましたか、ラブハンターの脅威を!!」
「みたもなにも、近藤さんのパンツしかみえねェだろ!」
「さて、これから愛の狩りへと出かけようじゃないか」
キラリ、親指を立てて歯を光らせたコンドーン。自分ではキメたつもりなのだろうか。
「邪魔すんじゃねェェエ!!」
「え、あれェェエ!?俺まだ登場したばっかなんだけどォォ!!」
ラブハンターたるもの、邪魔する者はこの拳でぶっ倒すのみ。
「トシさん大丈夫ですか」
「あ、あぁ‥(何もされてねェけど)」
「トシさんんん!!」
「なんだよさっきから」
このシチュエーション、いける気がする。いや、イケるわ私!
トシさんが真っ直ぐみている、その瞳で、みているううううう!!
「トシさん、前に、たとえ私の全身にマヨネーズがかかってなくても、私の体を愛してくれるっていいましたよね」
「いや、」
「私、嬉しかったんです。たとえトシさんが体目当てだとしても、」
「オィィイイ!!ちょっと待てェェエ!!」
「でも、いいんですよ」
だって、
あなたが好きだから。
「その日から、私、トシさんのことを考えるとムラムラして襲いたく
「テメェ話を勝手につくってンじゃねェよ!!やっぱテメェ変態以外の何者でもねェだろ!」
「わかってます、私はラブハンターですから」
「もう、しつけェエ!!」
「照れる必要はないですよ。トシさん、今日私待ってますからね、全身にマヨネーズ塗って。スタンバイオー
「テメェ切腹しやがれェェエ!!!」
ラブハンター、永久不滅。
いやよいやよも、好きのうち
っていうように、
私はわかってるんです。
ラブハンターですからっ!
▼紫色のルージュ様に提出いたしました。
これ変態っていうより危険としかいえない気がします(笑)
土方さんはイジリやすいっ!
ぐだぐだになりました。