世の中、いろんなタイプの人間が存在する。そう、たとえばゴリ‥局長だ。
好きな相手に対して気持ちは常に真っ直ぐ。しかし、行動は反対で真正面からぶつかることはない。

ストーカー行為を真正面とか真っ直ぐとは言わない。
むしろ、真撰組であるあたしたちが御用改めせねばならないのである。

と、まぁ、そういう行動をして相手に拒否されようとまったく無視をする人間も存在するということだ。



「まったくね、あたしは思うわけですよ。気持ちが真っ直ぐなら、行動も真正面から誠意を持って接するべきだって、ねぇ、副長?」

「‥‥‥‥‥」

「って副長?あたしの話聞いてました?今ものすごく良いこと言ったと思います、真央ちゃんは。」

「‥‥あ?真央ちゃん?」

「あ、万事屋さんもいたんですね。どうも、こんにちは!」


あらあらあたしったらーせっかちなんだからっ!っておばちゃんな感じに反省してみたり。


「ここ男子便なんだけどォォ!!なに普通にこんにちはしてんのオーィィイイ!!!」

「てめェ何してんだァァア!!コルァァア!!!」


「わかってますよ。ここが男性の神聖なる場所だってことは。でもね、」


彼女は、用を済まそうとしている最中の土方と銀時に向かってビシッと指をさす。


「結局、目的はひとつということですよ。便所ってものは!」

「オィィイイ!!女の子が便所とか言うんじゃありませんんん!」

「男子便も女子便も同じですよ!何ら変わりはありません。あたしが男子便に入ってきただけで、この様では将来が心配でたまらないです」

「銀さん、君の将来が心配なんだけど。俺たちの将来より自分の将来心配しよう、ねぇ、そうしよう?っていうか土方くーんんん!これ君の部下だよね、どうにかしろよォォ」



銀時が振っても、たいして何も言わない土方だったが、しばらくして大きな溜め息をついたかと思うと、



「出ていけ」


とだけ一段と低い声で、彼女に鋭い目つきで言ったのだ。




「まぁ用を足すなら、足してからでもいいけどな」

「オイテメェらふざけてんのかァァア!!」

「副長、ふざけんのも大概にしてくださいよ。だからあたしは、あなたのことが嫌いなんですよ。」

「‥‥まともな奴がいたよ、まぁ一応まともなんだよなコレ」




カチャリ



「副長、あたしの話を聞かなかったこと、あの世で後悔しな!」

「ちょっとォォ!!まだ根に持ってたよォ!?最初のことまだ根に持ってたよねェェ!?まともじゃなかったよ、この子やべェェよ!オィィイイ!!」



担いでいたバズーカを副長こと土方バカヤローに向ける。

そう、この時を待っていたんでィ。さぁ、土方ァ、死ねェ土方ァ!土方消えろォ!
死ねェ沖田ァア!あ、間違えた、土方コノヤロー!




「ちょっとォォ!!沖田隊長、何さらしとんじゃァァア!!」

「男子便に当たり前のようにいる変態に言われたくないでさァ」

「途中からあたしにアテレコしないでくださいよゥゥ!!変な誤解招くことは許しませんからね、沖田隊長!」


不満げに担いでいたバズーカを下ろす沖田。



「ちょっとォォ!!いい加減にしてくんないィ!?つーか、テメェら男の神聖なる場所に何しにきたんだよォォ」



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