「土方さァァん!!」


真央は、ニコニコ笑顔でぶんぶん手を振る。

それに気づいたニコ中こと土方は、しまったという顔をしている。



「‥‥げ、」




「っていうか、真央ちゃん!何声かけてんすか!!」

「オイオイ‥ッたくめんどくせー‥」


新八と銀時は、またかといった感じでがくりと肩を落としていた。




「土方さん!!あたしは、カブトムシ狩りにやってきました!なので、ここは戦場です。たとえ土方さんが可愛くて萌えてしまっても今は敵同士なので、そこんとこよろしくマヨ」

「マヨって何!?バカにしてんのォォ!?妙に腹立つんだけどッ!!」

「マヨシウムばっか摂取して、カルシウム摂取しないからそんなキレやすくなるんですよっ」

「いや‥お前のせいだろ。てかマヨシウムって何だ!」

「ほんとキレやすくて困りまさァ。土方コノヤロー」


どこからともなく、現れた男に真央はパァーッと目を輝かせる。


「総悟、テメェ‥!」

「総悟ォォ!総悟もカブトムシ狩りにきたの?」

「まぁ、そんなとこマヨ」

「テメェがマヨ使うな!!余計腹立つわァ!!」












そのころ、


「真央ちゃん、すっかり土方さんと沖田さんとこ行っちゃいましたね」

「しゃあねェよ」

「真央、恋してるアルか!」

「神楽、それは言うな。銀さんはな、娘離れするために今戦ってんだよ」

「アンタ父親かよ」



万事屋一行は、真央を置いてまたカブトムシ狩りを開始したのだった。



「銀ちゃん、ヤキモチアルか!?男の嫉妬は醜いネ!」

「なっ、ちげェーよ!女だって一緒だろォが」


わかってんだってんだ!
真央のヤツは、あいつらとつるむのが好きなんだって。

なんせ昔からの馴染みのある友達つーぐれェだからな。



だからって別に、




「銀ちゃーん!神楽ちゃーん!新八くーん!」







「銀さん、大丈夫ですよ、きっと心配しなくても。真央ちゃんは、ちゃんと帰ってきます。」

「‥‥だな、」







あたしは、土方さんも総悟も大好きだ。昔から知っている友人だからってのもある。

けど、同じくらいにあたしはこの万事屋の3人も大切だし大好きなんだ。

まあ、ここにはあたしの好きな人がいるし、あたしの唯一の居場所であるから。





「銀ちゃーん、疲れたァ」

「‥ったく、ハイハイ」

「うわーい!」



面倒くさそうに仕方ねぇって顔をした銀時だったが、結局背中に真央をしっかり背負ったのだ。



「あ、真央ずるいネ!ぱっつあん、私もおんぶするヨロシ!」

「んがっっ!!ちょっと神楽ちゃん!!?」


無理矢理新八の背中に飛び乗る神楽。その衝撃で新八は、足元をふらつかせた。


「とっとと歩くアル!おらぁァァ早く歩けヨ、ボケが!!」

「うがっ‥!(何でこんなことに‥‥‥‥)」





何だか結局、カブトムシ狩りに出かけた万事屋一行は目的のカブトムシは一匹も採れぬまま、森を後にしたのだった。






「あたし、土方さんと総悟好きだけど、銀ちゃーんはもっと好きだよ!アハハ」

「‥‥そらァ、どうも」



ったく、天然なのか
狙ってんのか
それとも俺を困らせてーのか

ほんと戦場だよ

俺の気持ちもちったァ知りやがれってんだ‥!





腹が減っては戦は出来ぬ

(土方さん、ドンマイマヨ)
(だからそれ腹立つんだよォォ!!)
(結局、旦那には勝てっこねぇ。土方さん諦めの悪い野郎は嫌われまさァ)
(だからテメェはさっきから腹立つことばっかり言ってんじゃねェエエ!!)
(‥‥‥そういやァ近藤さん忘れてやした)
(‥‥‥‥‥あ。)












‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

結局何がしたかった!
無理矢理ほのかに甘く
したかっただけなん!
自滅ですよ、まじ‥。

まぁちょっと原作を
ベースにしてみただけ
ただそれだけです(笑)

やはりギャグは苦手!



20110306

(3/3)


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