「あ、そうだった。ごめんね、万事屋さんまで巻き込んでしまって!」


真央は、申し訳なそうに軽く頭を下げた。


「いや、わかった。わかったからさァ、そろそろここから出てくれないかな?」

「別にいいじゃないですか!男も女も変わらぬ生き物です。万事屋さん、差別はよくないです。」

「あのー?銀さん言ったこと、わかってますぅー‥?」

「あたしは、女子便が混んでいたら男子便に入るタイプです。」

「ちょっ‥聞いてないからァア!!」



どうにもこうにも一向に話が進まないことに気づいた真央は、(原因はオメェだろ!とツッコむ3人は置いておく)真剣な顔へ切り替え、3人の前へ立ちはだかった。



(だからァア、何で男子便に女が堂々と立ちはたがってんだよ、オィィイ)


銀時は心の声を無理矢理押し込み、あえて何も言わないことにした。




「で、副長、沖田隊長!このままゴリ‥あ、局長がゴリラさんと結婚しちゃっていいンですか!!」


(今普通にゴリラって言おうとしたよね、この子)


「だって、ゴリら‥局長は、お妙ちゃんが好きなのに‥!ひどいですよっ!」


(あ、ゴリラって言った)



たしかに、毎回玉砕しているけど‥。ストーカーしちゃってるけど。でも気持ちは、真っ直ぐな局長なのに、



「ゴリラ(かける)2なんて嫌だァァア!!可哀想だーァアア!!ゴリ(かける)ゴリとかものすごく嫌な音みたいゴリィイ!!」

「語尾のゴリィイって何ィィイ!!」





兎にも角にも、局長をゴリラ地獄から救い出さねば‥!
(アリ地獄だよねェ?)

ほんっとマヨラーニコチン中毒つかえねェよ、チッ!
(あれ?何か上司の悪口?え、舌打ちしたよね、この子?土方くんめちゃめちゃ眼孔開いてねェか?)



「オイ、さっきから声漏れてんだよ、聞こえてンだよ!」

「あらやだァ!土方せんぱぁいぃーあたしぃー悪気はなかったンですよぅ」

「テメェ、男子便入っときながら何ブリッコ始めてやがんだ!」



やはりブリッコをしたところで、鬼の副長にはノーダメージのようだ。


「土方さん、」

「あァ?何だよ、総悟」

「土方さんの負けでさァ」

「はァ?」




そう、気持ちを真っ直ぐと持っているのならば行動も常に真っ直ぐ真正面からぶつかるものだ。

ねぇ、副長、そう思うでしょう?
どうやら、わかってくれないみたいよ、総悟


「「死ねェ!土方ァアア!!!」」


ドッカァアーン






あたしは、女子便も男子便も神聖なる場所も関係ないのよ。有効に使うタイプなのよ、ねぇ、副長。


覚えておきなさい、土方ァ!



「真央、総悟ォォ!!テメェら切腹だァァアコルァァアァァア!!!」





大事な話は、神聖なる場所で

何なんだ、これェェ!!
意味わかんねェんだけど!
っていうか、こいつら一体何しにきたんだよォ!?

いやいや俺は何もみてないからね、ほんと何もみてないからね。
真撰組の内部事情とか何も知らないからね、ほんと!









▼沖田と真央の計画的な犯行に巻き込まれた銀時。
結局、局長を救うより土方を潰す方を優先させたドSコンビ。


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