あたしは、 独りが嫌いだ。 だから、 両親が離婚して あたしを必要としなくなったときは辛かった。 でも 親の前では 何も言えずに、 独りで泣くことしかできなかった。 だけど、小学校のときに ものすごく力持ちで ものすごく気が短くて 喧嘩の大嫌いな男の子。 と その男の子とは 正反対で落ち着いている弟。 と 妙な言葉を並べては ものすごいパワーを研究したがる 変態な男の子。 と、出会った。 そしたら 寂しさも吹き飛んだし、 素直に泣くことも 話をすることもできた。 そして、高校にあがってからは また力持ちな男の子と 変態な男の子と さらに新しく やたら人を愛してるおかしな男の子 と 必要以上に保護者な男の子 に出会ったわけです。 だから、 あたしは特別に寂しさとか 辛さとか悲しさとか 強くは感じられなくなった。 相変わらず、泣き虫だけれど 変わった人たちに囲まれたあたしは わりと幸せみたいなんだ。 |