ドキドキする。
「大木せんせー」
「なんじゃあ」
どっかり食堂でお茶を飲む姿を見つけた。
ハチマキ、ひらひら
「先生、あのね」
「おう」
「今日実技成績一番だったの、それで…」
「そりゃ凄いな!」
最後まで聞かずに、わは!と笑って当たり前のように大きな手が私の頭の上に。
優しく撫でられる。
「頑張るなあ」
「先生に褒めて欲しくて!」
眼を丸くしてから「可愛い奴だ」と八重歯がちらつく。
貴方が認めてくれるなら他に何も望まないのいらないの。
だから
「私、頑張ります」