いつだって恋人同士というものになれない

女性とはかくもその様なモノだろうかと、
未だ何も知らない私の中でどんどん大袈裟になるその存在


「全くわからないんです」
「…貴方は、女性と付き合った事がありますか」


その方の為に死んでも構わないと思った事はありますか

ぽつり、呟いて外を向かれてしまった


「素顔も出せない臆病者が恋をしたんですよ」
「果たして本当に恋なんですか?」
「恋、です」


彼女の目線は戻らず
何を考えているのかは知り得ないが


「名前さんは、何で女性が髪を伸ばすか知っていますか」


あぁ、あぁ、冷めた眼をした女性だ


「私は知りませんよ」


女性の感情なんか一つも