心配なのはずっと一緒に居すぎること
不安なのはこんな日々にも慣れそうなこと
「綾部くん」
「先輩、重いです」
失礼な。
べったり後ろから張り付くと不愉快そうに鼻を鳴らされた。
毎晩、それこそお忍びでやってくる私に対して冷たいのは、まぁいつもの事なんだけど。
酷い、心外だわ、なんて罵れば
「じゃあ何ですか。抱けば満足なんですか」
「わ、そんな大胆な。きゃー綾部くんが…」
「……………」
「悪かったよ…」
謝るとぎゅ、と抱き付かれた。
ふわふわの髪がいい匂い。
「綾部可愛い」
「…………どっちが…」
「え、なに?聞こえなかった」
「いいです 別に」
(どうかこの夜が朝にならないで)
強く思うほど 願うほど
「先輩、名前で呼んで」
ああ、めげそう。
(GO!GO!7188)