笑う私の前には仏頂面の彼の顔がありまして

ねぇ、なんでそんなにギンギーン!て言う必要があるの


「知るか」
「だって……アレはちょっと…」
「………製作側の意図っつーのがあんだろ」
「うん」
「要は子どもに受けりゃ良いんだっつの」
「でもそれじゃあ大人のお姉さんは納得しないわ」
「それこそ知るかよ!」


鼻を鳴らして行ってしまうギンギンに忍者してる彼

泥だらけの背中の後をつけながら
当分これでからかえるだなんて私も相当ヨコシマ

わかってる、わかってるけど


「………ギンギーン…!」
「煩ぇな!」