「あー…おい、そこのでっかい白芋虫君。君は包囲されている。さっさと外に出なさい。」 「む、むむ、無理っ………!!なんかぴかってなってたし、なんかゴロゴロ聞こえるし!!」 「…………、よっと」 「うわああああお前俺の最終防衛ラインを奪うんじゃねえよ!音超聞こえるし、怖えっつのばかやろー!!」 「はいはい大丈夫ですよー。ほーらこっちおいでー。」 「俺は小動物か!」 「今のローランサンにはお似合いだろ。」 「うるせえ!」 「とか言いながらこっちに来るあたりローランサンは素直だなぁ。」 「……なんか悪いかよ。」 「別に?ほら、悪くないから拗ねるなよ。」 「……イヴェールのばかやろー…」 「はいはい。」 「うう、怖ぇ……。」 「そこまでか?」 「俺からすりゃなんでイヴェールは怖くないのか不思議だ。」 「だってここから大体20kmくらい離れたところだし。」 「イヴェール、そんな油断してたらきっと危ない。奴らは時に俺達の予想だにしない方法で牙をむくんだ。」 「心配か?ありがとう。俺は大丈夫だから自分の心配をしろ。」 「……イヴェールが優しいのもなんか怖いな……。」 「失礼な奴。俺が優しいと何か不都合なことがあるほどローランサンはドMなのか?」 「あーなるほど。そう考えれば俺もしかしてドMなのかもしれない。」 「……ローランサン?」 「よし。イヴェール、俺を虐めてくれ!」 「ローランサン、遂に恐怖で頭のネジ飛んだか?大丈夫か?」 「いや、大丈夫だ!さぁイヴェール、遠慮無く虐めてくれ!」 「あぁ、これはもう駄目だな……」 こうなる予定はなかった← どうしてドM云々になった。 |