▼ おとこは わらった
「やっぱり、ナマエだ」
「………?…?」
「…ちゃんと意識あるんだろうな。 ベポ、抱えてやってくれ」
「アイアイ!ちょっとしつれい!」
「…!」
「ちょ、ちょっと貴方!それは私が買った奴隷よ!!何を気安く触れているの!!」
「………お前みたいな雌が誰を奴隷に買おうが知ったこっちゃないけどな、ナマエだけは駄目だ許せねぇ」
「あなた…その奴隷のお知り合いかしら?だからってオークション会場の決まり事を守れないのは見苦しいですわよ。"商品"は、"買った者"の所有物ですわ!その者はこれから私の愛玩物として愛でるのですから!お返しになりなさい!」
「知らねぇな。 おれは、海賊だ」
「な…!?」
だれと話をしているんだろう、あの女
この態勢じゃ、なにも見えない
ふかふかしたここは、何だろうか、誰かの背中のようにも思う
あと、先ほどから名前を繰り返すこの男の声に聞き覚えがあるような
ない、ような
「終わった?船長」
「ああ ここを出るぞ。 ナマエのことは、後で本人から聞けばいい。行くぞ」
「アイアイ!」
「島にはもう大量の海軍がいる!背中のナマエだけは何としても死守しろベポ!」
「まかせて船長! ほら、ジャンバールも早くこっち!おれとナマエさんをシシュするんだ!」
「この男、トラファルガー・ローと知り合いだったのか………」
ロー、?
▼ネタ@恋情増幅の長編IF/秋梅さん
リクエストありがとうございました!
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