恋情増幅 | ナノ
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昼食を食べに戻ってきた宿では、ローがぶすくれた様子で米をかきこんでいた
入り口にトリトがペンギンと共に姿を現せば、ビシッ!と効果音が聞こえてきそうな力で自分の隣の席を指す。ココに座れと言うことだろう。ローがぶすくれていようと気にしないトリトは昼食を受け取ってからご指名された席に着いた。


「…随分働かされてるみたいだな」
「そうなんだ。思ってたより沢山仕事をくれてな」
「……フン」
「お、おお……」
「…………」
「……」



あれ、何故なんだろう
空気が淀んでる



「…あー、ロー?」
「………何だ」
「もしかしなくても、機嫌悪いか?」
「……機嫌が悪いってんじゃ…ない、けど…」
「…?」



そう言ってからはずっと、ローは喋らなかった





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