恋情増幅 | ナノ
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「#幼馴染」のBL小説を読む
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「次の島には、船大工がたくさんいるのか?」
「『ウォーターセブン』って言う所にはもっといるらしいが…ココからじゃ少し遠い。船のことも考慮して次の島で済ませる」
「ウォーターセブン…へぇ  そう言えば、今この船は何処を進んでるんだ?」
「"偉大なる航路"だ 昔に少し教えたと思うけど」
「何となく聞き覚えがある気がするな」




小さかったローが言葉足らずだが教えてくれたこの世界のことを少し思い出してみる
何分昔のことだったから記憶が曖昧ではと不安になったが、案外覚えているもんだ
ローと2人、手摺に凭れて海を見る。こんな穏やかな時間を過ごすのは、実は初めてかもしれない
この世界で再会して幾日も経たぬ間に、早々と揉め事を起こしてしまい、それからは怪我の治療と休息なんかで過ごしてた。治癒してからは遅れを取り戻そうとトリトがクルーの仕事を手伝い始めていたから、健康な状態でローとゆっくり会話するのも久々だ




「海賊は楽しいか?」
「…まあな  トリトは?」
「まだ、何とも言えないな。痛い目にしか遭ってないし。…宝の1つでも手に入れたら、価値観変わるのか?」
「それは、分かんねぇよ」
「そうか」




海賊が楽しいか、そんなの初めて聞かれたな
思い起こすのはドフラミンゴの傘下にいた頃の自分。あの頃の自分は、客観的に見たって絶対に"楽しんで"はいなかった。フッと自嘲めいた笑みを浮かべる



「……」ポンッ
「…!」



また、!



「…今度はどうして撫でた」
「似合わない笑顔浮かべてたからな」
「……意味ワカンネェ」
「自分じゃ分からないんだろ」




潮風気持ちいいなー、船って凄いな

そう言うトリトの気持ちが、おれにはいまいちピンと来なかった








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