恋情増幅 | ナノ
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船長が来たことによって自主的に退出してきたシャチとペンギンが向かったのは食堂だった
昼食を受け取って席に着き、シャチはああああと頭を抱える



「やっぱそうだよなぁそうだよ!トリトさん分かってねぇわアレ!気付いてないわあの感じ!」
「まあ、普通はそうだろうな」
「何でだよ!」
「お前なら、男から寄せられている好意の感情を察知出来るのか?通常の状態でだぞ?」
「………無理だな。考えもしねぇわ」
「だろう。トリトさんもそれだ」
「…だよなあ 俺らはいつも酔っ払ったキャプテンからトリトさんへの想いの丈をミミタコで聞かされたけど、トリトさん自体は子どもだったキャプテンと2年間親子みたいに過ごしてきただけだもんな」
「…まあ、キャプテンもよく14も上の男に惚れたもんだ。……確かにトリトさんは男らしいなんとも言いがたい温かな魅力があるけれど」
「おおおいお前までは勘弁しとけよ!?」
「当たり前だ!キャプテンにはあらゆる意味で勝てない。おれはこのまま仲間兼ペンギン愛好会として接する」
「おれは…………"トリトさんと船長の行く末を見届け隊"でも結成しようかなって思ってる」
「気をしっかり持て」


「シャチー!ペンギーン!なになに何の話ー?」

「コイバナだベポ。なあシャチ」
「ああそうだベポ、これはコイバナだ」
「コイバナ?どんな鼻?」







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