愛情構築 | ナノ
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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼03




「とりあえず会話しようぜ」
「…」


確かに対話は必要か。
助けてくれるとトリトは言ったのだから、分かち合える情報は今のうちに出し合っておいた方が後々面倒な事にならないだろう
ローが1つ頷くと、素直になったなーとトリトは笑って頭なんて撫でて来た。調子に乗るなコイツ


「んじゃもう一回訊くけど、名前は?」
「…ロー」
「なにロー?」
「…トラファルガー」
「うおっ予想以上にごつい名字きた。年は?ちなみにオレは19な」
「5」
「14歳差か。嫌いなものとかある?」
「いっぱいある」
「えー…じゃあ逆に好きなものは?」
「手術」
「そ、そうか…」



家族構成は?住んでた土地の感じは?普段何して過ごしてた?学校とか行ってたか?あでも5歳って学校行かなくていいのか?主食は何なの?アレルギーとかある?その隈はなんだ?寝不足気味なのか?駄目だぞちゃんと寝ないと。

トリトはハキハキと次々に質問をぶつけてきた。面倒くさかったものの、それに逐一最小限の答えを返していたローも、(こいつ、慣れてくると馴れ合ってくるタイプのやつか)と言う結論に至る
一通り話終わった後、トリトは大きく伸びをした。存外根つめて目の前のガキに質問してたようだ



「…えー、じゃあお互い分かり合えたところで…」
「……」
「…ローはオレのお世話になる体でいいわけ?」
「しょーがない」
「おら」
「?」
「そこはちゃんと"よろしくお願いします"って言いなさい」
「………」
「5歳のガキがそんな"苦虫噛み潰した顔"するんじゃない。ほら」
「………ヨロシクお願いしマス」
「まぁいいか」



えらそーに
あ、でも立場的にあっちがエライのか