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朝起きて、真っ先に目に入って来たのは部屋の天井ではなく、見知らぬガキの顔だった。覚醒し切っていない脳でボンヤリと目の前の視界を遮って来ている奴を見てみるが、こんな、子どもにあるまじき隈を携えたガキなんて見覚えが全くない。と言うか起き抜けに腹の上に乗っかかられては胃が苦しい 「おり……」 てくれ、と伝えようとしたが、その前にガキがバッとトリトの腹から飛び降りて距離を置いたのだ。隈タップリの威圧的な目で子どもに威嚇されては、さすがの寝ボケ脳もだんだん醒めて来た
「………」 「…」
無言の攻防が続いた。布団の上のトリトと、床の上で構えたガキ。 一体、何だこの状況は、
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