OPend | ナノ
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -


▼ きっといつの日かあなたのその隣に立てますよう

ナマエは眩しい男でした。ナマエはエースを太陽みたいだと言うけれど、エースはナマエの方が太陽に思えていました。男の隣はいつでも温かかったのです。暖かすぎて熱すぎて、身体の熱が治まらないぐらいに。仲間たちと話してる時の笑顔、愛しい。戦ってる時の真面目な顔、愛しい。ガキだなあと笑って頭を撫でてくる意地悪い顔、愛しい。掃除をサボって眠りこけている顔、愛しい。エースの心が、ナマエへの「愛しい」で埋まったのに、理由があります。ただ、その理由を話すことはエースの羞恥心が勝てません。なのでその理由は、お目付け役から恋人になったナマエも知りませんでした。ですが知らなくても問題はなかったのです。だって2人はお互いが大好きでした。愛しいって、思うのです。ずっと自分の隣で生きていてほしい、そう思うほどに愛しています。海賊なんて言うスリルな道を選んだことに対して2人は微塵も後悔なんてしてませんでしたが、もし万が一死んでしまった時の二人、の話を度々していました。もし死んでも生まれ変われたらいいな、そうだな、そしたらまた一緒になれるかな、なれるさ絶対、ほんとか?、ああ。その時はお前の弟君にも会わせてくれよ、もちろんだ! 






prev / next