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▼ チョッパー(♀)の場合

可愛い雌のトナカイが自宅の前で倒れてると思ったら知り合いだった。






ケモナーの俺の前に現れた神様の贈り物かと浮き足立ってたらまさかのチョッパー。雌。性別違うけど超知り合い。むしろ元・仲間
人外愛を拗らせた俺の人生を狂わせた元凶!チョッパあああ死ぬなああ折角再会したのにこんな展開嫌すぎるー!!



「チョッパー!!」
「ぅ……」
「チョッパー!? おい、起きてくれチョッパー!」
「………、…」



周りから見れば、怪しいトナカイに話し掛けてる輪を掛けて怪しい男の姿なのだろう。
しかしそんなことを気にしてめげる精神なんて持ち合わせていない。
仲間の危機、それ即ち俺の危機!ルフィが昔言ってた!でも言った当人は現在恋人とちちくり合っているらしいがそんなことよりも俺は目の前のトナカイ!



「…ど、どうする…!?獣医さんとこに連れてくべきかな…!」
「……ナマエ……」
「…え? チョッパー、今喋ったのか!?この世界でも!?」
「…っ……?」
「チョッパー!!」



虚ろだがようやく目を開けたチョッパーは二度三度瞬きを繰り返してから俺を見た。
その目がカッと見開かれた次の瞬間には、俺は勢いよく押し倒されていた。いや、乗っかかれたのだが



「ナマエー!!」
「くおおおチョッパー!!久しぶりだなあお前!こんなめんこい子になっちゃってまあ!」
「ナマエ!」
「ああチョッパー!なんだ!」
「ナマエ、ナマエー!!」
「おう!!」
「ナマエー!」
「…あれ?チョッパーさん…?」
「ナマエ!」
「……もしかして、他の言葉はしゃべれ……」
「?ナマエー!」
「…俺の名前だけ喋れるようになったのか!?どういうことだ!?」



その後も何度も何度も俺の名前を呼び続けるトナカイにさすがに近所の人も無視出来ないってぐらい興味を引かれてしまっている。
慌てて家に入るよう促したが、チョッパー(性別:雌)はどうやら俺の名前しか話せなくなったらしいです。ルフィとかゾロも駄目。覚えてるらしいけどダメ呼べない。…俺の名前だけってどう言う意味だ!?これはケモナーとして期待せざるを得ない状況だよなどう考えても据え膳を以下略


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