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▼ 拒絶の意


「…はぁ?何だよそれ。アレルギーとかって、んな風になるもんなのか?生まれつきとかじゃねぇのか」


おい、本当にちゃんと診てもらったのか
金がないからってケチってヤブ医者つかまされたんじゃないだろうな


伸ばした手は、一昨日までは無事にナマエの元にまで届いたのに、今日は届かなかった。ナマエが後ずさったのだ


「…ちゃんとした医者には見てもらったよ」


何も急に発症したわけじゃない。
ナマエは生まれた時から金属アレルギーの持ち主。だが以前までは本人も気付かない程度で問題は無かった。
だが長年ゴミ山で、キッドの傍で過ごすことによって身体の免疫力が次第に衰えて行き、ついに限界が来たらしい


キッドに見せ付けるようなマスク姿 手には黒い手袋をし、歩幅10歩程度距離を置くナマエ
昨日は、こんな拒絶なかったのに



「……じゃあんだよ。もうおれとは一緒にいないってか」
「それ嫌なんだよね…でも、しょうがないし」
「…しょうがない、ってなんだよ。腹立つ。もう今日はお前の顔見たくない。帰れ」
「わかった」


べつに、泣きそうになんかなってねーし



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