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「#幼馴染」のBL小説を読む
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▼ 砂糖と虫

ナマエの夜は悲惨だ

常時身体から染み出している"甘い匂い"に釣られた虫達が、ナマエの白くか細い身体に纏わり付くのである

初め見た者は男女問わずに絶叫する。同室者である男たちもいつ見ても可哀想な光景だと胸を痛める

勿論ナマエとて能力者になりたての頃は泣き叫んだこともあった
蟻、蛾、蜂…しかし慣れとは恐ろしいもので、今となってはどうにも思わなくなっていた。

感覚が麻痺したわけでは決してない



「ナマエー!腹減ったぁ!」
「船長、ごめんなさい又虫が…」
「あー?めんどくせぇから今日も一緒に食っちまうって!」



これだ

ボニー船長が虫を物ともしない悪食でナマエは救われた
こんな虫がたかってくるような身体では、船長に何と思われるだろうと恐怖していたナマエの気懸りも知ったことかとばかりに、ナマエの腕に食らいつきながらへばりついて居た虫も一緒に胃に収めてしまうのだからボニー船長は、スゴイのだ。


ナマエが頬を染め、もう一生この人にしか着いて行かない…!と思う程度に


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