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▼ 舐めて食べて愛して

「ナマエ、舐めさせな」
「はい船長」
「ん」


袖を捲り、海賊の女にしては細く白い貧弱な腕を露わにする。ナマエのそこに、ボニーは噛り付いた。歯は立てずに舌を使って舐め始める。最初は肘、次に腕、だんだん下に下がりながら、手首を

身体が砂糖で出来ているナマエは、いつも腹を空かしている大食らいのボニーにとっては丁度いいオヤツだった
コックからの食糧難信号が出ると、一日数回、こうしてボニーはナマエの身体を舐めて甘分を摂取する。船長が自分の身体を菓子のように舐めることについて、ナマエは嫌だと思った事はない。勿論、他人に身体を舐められるなど不愉快極まりない行為であることは間違いない。だが、その対象が敬愛するボニー船長であるとすればそれはナマエにとって名誉あることだ。ボニー船長の食糧になれるのなら、珍妙な悪魔の実を食した甲斐がある。ナマエは至極真面目にそう考えている



「つぎ、お腹舐めらせて」
「はい、どうぞ船長」


腹を出すように服の裾をめくろうとしたナマエの手を、他の男のクルー達が慌てて引き止める



「ちょちょちょ、2人とも!そーいう事はもっと人目のないとこでやってくださいよ!」
「あァ?なんでだよ!」
「見てる俺らがスゲぇ恥ずかしくなるっすもん!!」
「じゃあ見なきゃいいだろうが!」
「い、いや見ないのもそれはそれで勿体無いかなって」


とても素直に男たちはそう告白する
船の華たちが行うこの甘美な光景を見ないなんて、そんなの勿体無い!これは役得なのだから!


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